INDIBA® CONVENTION

インディバ®・コンベンション

第17回(2018年)

更新日:2018/11/30

抄録

01-皮膚の再生および軟骨再生におけるINDIBA®の電気的刺激に対する細胞応答
ラモン・イ・カハル医学研究所 上級研究員
アレハンドロ・ウベダ 先生


 電気・温熱療法で適用されているINDIBA®社の開発した容量性/抵抗性電移法(CRET)の技術は、標的組織への0.448 MHz(CRET-448)の電流の透過による温熱の誘発に基づいている。現在進行中の我々の研究の目的は、0.448MHzの電流を皮膚および軟骨再生モデルに適用した際のインビトロでの反応に関わる細胞および分子現象を同定することである。
 軟骨再生に関しては、CRET-448の非温熱レベルの電気的刺激が、健康なヒトドナーから得られた脂肪由来幹細胞(ADSC)の培養細胞において増殖を促進することをすでに報告した[1]。そのような効果の潜在的な利益は、幹細胞の軟骨分化のその後の促進によって更に拡大される可能性がある。実際に、我々は増殖後にCRET電流を受けたADSCが、幹細胞の軟骨細胞への分化に関与するSox5、Sox6およびp-ERKなどのタンパク質の転写後発現の有意な増加を示すことを確認した。さらに、CRET電流は、グリコサミノグリカン、コンドロイチン硫酸およびコラーゲン含有量の有意な増加により、新しい軟骨特有の細胞外マトリックスの形成を促進する[2]。この一連の結果は、そうした作用に潜在的に関与する分子および細胞現象を同定するものであるため、軟骨組織の再生におけるINDIBA®の有効性を裏付けるものである。
 一方で、経験的証拠は、INDIBA®が外傷性または術後の皮膚損傷の再生を促進できることを示している。我々の研究で現在までに得られた結果は、448kHzでの非温熱レベルの施術が、表皮細胞および真皮細胞の増殖および遊走(移動)における有意な変化を誘導することによって皮膚再生を促進することを示している。実際、XTTアッセイによって明らかにされたように、CRET電流による施術は、真皮線維芽細胞および表皮角化細胞の増殖を有意に促進する。さらに、CRET-448は角化細胞および線維芽細胞の遊走に関与するビンキュリン、E-カドヘリン、P-FAKまたはβ-カテニンなどのタンパク質の細胞内外の位置および発現における有意な変化を誘発する。これらのデータは、線維芽細胞遊走の有意な促進および角化細胞遊走の潜在的な減速を示す「創傷閉鎖アッセイ」の結果により裏付けられている。総じて、この一連のデータは、肥厚性瘢痕およびケロイドを回避する、皮膚損傷の正しい修復および再生の促進と一致する。

参考文献1. Hernandez-Bule ML, Paino CL, Trillo MA, Ubeda A (2014). ElectricStimulation at 448 kHz Promotes Proliferation of HumanMesenchymal Stem Cells. Cell Physiol Biochem; 34: 1741-1755.DOI: 10.1159/0003663752. Hernandez-Bule ML, Trillo MA, Martinez-García MA, Abilahoud C,Ubeda A (2017). Chondrogenic Differentiation of Adipose-DerivedStem Cells by Radiofrequency Electric Stimulation.J Stem Cell Res Ther; 7: 407. doi: 10.4172/2157-7633.1000407.

02-日本初上陸『 INDIBA® FASCIA』
株式会社インディバ・ジャパン
インストラクター

 日本初上陸となる『INDIBA® FASCIA』は筋膜リリースをおこなう為の最新RESツールです。筋肉がスムーズに動くには、筋膜の滑りの良さが必要です。筋膜を柔らかくし滑りを良くして、解きほぐすことを「筋膜リリース」といいます。筋膜リリースを行うことにより、筋肉の柔軟性を引き出し、関節可動域を改善させます。
 『INDIBA® FASCIA』は従来の筋膜リリースのツールの作用に加え、『INDIBA®』の温熱作用と電流作用を加えた画期的なセラピーとなっています。インストラクターよりツールの紹介とデモンストレーションを行います。

03-サービスクオリティのマネジメント~目に見えないサービスを可視化する~
亜細亜大学 経営学部 ホスピタリティ・マネジメント学科
准教授 古澤 光一 先生

 サービスの特性のひとつに非可視性があります。その為、顧客がサービスを購入するためには、金銭的なリスク、結果へのリスクなど幾つかのリスクを乗り越える必要があります。
 サービスの提供者側にしてみれば、いくら良いサービスを提供する実力があっても顧客にそのリスクを乗り越えてもらわなければ、お客様に満足して頂くことはできません。
 良いサービスを提供するためにはサービスを可視化することが必要です。今回は目に見えないサービスのクオリティマネジメントについてお話ししたいと思います。

04-No INDIBA® activ No LIFE 接骨院で活用されるインディバ®・アクティブの実際とアクティブワーク
城西通り接骨院/リコンディショニング・ファクトリー
院長 香月 大輔 先生

 インディバ®・アクティブ無しの人生考えられない!これは私にとっても、患者様にとってもすでに共通のものとなっています。インディバ®・アクティブを鹿児島で最初に導入して以来、同県内で6件となりました。
 同じデヴァイスを使う仲間が定期的に集まり、勉強会、セミナーを行うことでスキルアップやより効果的な施術方法、また新規導入された方へのフォローアップに繋がります。
 今回は鹿児島研究会での活動内容やそこで練られたインディバ®ワーク、テクニックをご紹介させて頂き、皆さまの日々の施術の一助となれば幸いと考えております。

05-「インディバ®」で薄毛ケア
INDIBASALON La・jemme
代表 高田 昌美 氏

 女性の多くは40歳を過ぎたころから、髪の艶がなくなってきたり、髪がやせてボリュームがなくなったりということを気にし始めるようです。
 当サロンでは、もともと女性専門の育毛サロンをしていた経歴もあり薄毛に関するお悩みや、ご相談を数多く頂いております。
 今回は、インディバ®を使った施術でどこまで髪を蘇らせることができるのか、薄毛予防のために今すぐやめるべきことは、頭皮マッサージのポイントはなど、即サロンのメニューとして導入していただける技術と理論の発表をさせて頂きます。

06-「インディバ®」と高機能化粧品の肌への影響と効果析
SOIN
中井 雪代 氏

 近年では、化粧品テクノロジーの進化がめざましく、サロン専売の化粧品の多くは、肌トラブルの改善が期待できる高機能化粧品となりました。
 その高機能化粧品は、ハイドロキノンやレチノールを高濃度に配合された化粧品で、高い効果が期待できる反面、刺激などの強いリスクがあり、使用中は肌のバリア機能が低下して敏感になるため、美容機器の使用は望ましくないとされてきました。
 そこで、お客様に安心してインディバ®を受けていただけるよう、高機能化粧品を使用中にインディバ®を併用した際の、影響と効果が分かるようにデータを集めてみました。

07-「インディバ®・アクティブ」の実証実験についての中間報告
日本体育大学 体育学科教授 バイオメカニクス研究室
船渡 和男 先生

 筋力測定器を用いて座位での膝関節屈曲角度5~90度における等速性最大随意膝関節屈曲トルク発揮の計測を行い疲労実験を行った。
 また、間欠的足関節底屈トルク発揮中にINDIBA®activを施術することによる筋内部変化に関しての実証実験を行った。その中間報告と今後のテーマについて報告する。

08-医療現場における「インディバ®」の幅広い有用性と有効性
尾上綾子氏&
株式会社インディバ・ジャパン インストラクター

 今回の発表は、「インディバ®」インストラクターと、看護師として美容外科で術後の「インディバ®」ケアに長く携わった経験を持つ、尾上綾子氏とのコラボで発表いたします。
 実際の医療現場での経験談やお客様からの声、「インディバ®」の術後ケアの幅広い有用性について、尾上氏にお話しいただき、インストラクターから術後《急性期(炎症時期)》の非熱による施術方法から、その後の温熱での施術方法のご提案を、デモンストレーションも交えて発表させていただきます。17th